「私、泣いちゃいましたよ。」ってあんた中国人でしょ!! ~日本人化する中国人

中国社会

以前、ある知り合いの中国人(Mさん)が、中国の税務署に行ったところ、窓口の対応が、あまりにもきつすぎて、「私、泣いちゃいましたよ。」って、愚痴をこぼしていたことがありました。

「いやいや、泣いちゃいましたって、あんた、中国人でしょ?自分の国のことで、何言ってるの。」というふうに言いましたが、

まあ、そうはいっても、気持ちはわからなくもないというか、中国の役所、なかでも税務署は、態度が非常に高圧的なので、自分もたまに行きますが、いやになることがあります。中国の中でも、行きたくない場所、ナンバーワンかもしれません。

しかし、それは自分が日本人だからであって、中国人であれば、あれが普通なんだろうと思っていましたが、それは人によるようです。

ちなみに、このMさんという中国人は、かつて京都に住んでいたことがある人で、中国人も日本に長く住んでいると、日本の優しいお役所対応とかに慣れきってしまうようで、たまに中国にもどってきて生活すると、こういうふうに感じてしまうことのようです。

つまり、中国人といえど、日本に長い間、住んでいると、日本人化してしまうのだと思いますが、本当に環境というのは恐ろしいです。

自分、中国人化している?

逆に、自分は、今、中国で生活しているわけですが、やはり、自分でも知らず知らずの間に、中国人化しているのではないかと疑っています。

その点については、思い当たるフシもないわけではなく、例えば、以前、日本に帰国した時、駅の自販機で何か飲み物を買おうとして、立ち止まって、何を買うべきか、逡巡してしまったことがあるのですが、

自分がなんとか購入したあとで、自分の後ろで待っていた人が、とても急いでいたらしく、これ見よがし的にイライラして、そそくさと買っていったのを覚えています。

「そんなに急いでたんなら、一言、言ってくれればいいのに・・」と思ったのですが、まあ、フツー言うわけ無いですよね。

たぶん、以前の自分であれば、後ろの人に気を配りながら、迷惑をかけないように、さっさと購入するか、あるいは、時間がかかりそうなら、先に譲るとか、そういう配慮をしていたと思うのですが、そういう、空気を読む的行為をする力が弱まっているのかもしれません。

 

海外で過ごすとき、現地の環境に適応するのはいいんですが、適応しすぎて、日本人の性質を失ってしまっては、元も子もないので、そのあたりは気をつけないとなあと思っています。

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