漠然とした言い方で申し訳ないのですが、中国人の価値観とか幸福感は、意外と単純だと感じることがたまにあります。
あれだけの膨大な人口をもち、無数の方言、55もの少数民族をもつにもかかわらず、個々人の価値観みたいなものは、意外に普通というか、金太郎飴的な凡庸さを感じてしまうわけです。
例えば、以前、このようなことがありました。
自分が、中国語を習っているときのことですが、会話練習として、中国人講師に「夢は何ですか?」と聞かれたことがあります。
「夢!? そんなこと、急に聞かれてもなあ、昔はあったような気がするけど・・ていうか、むしろ現実のほうが・・・」などと、口ごもっていたのですが、(それを中国語で答えろというのであるから余計に)
仕方がないので、逆に「じゃあ、そちらの夢は何?」と聞き返してみたところ
「家族の為に家を買って、車も買って、海外旅行行って・・・」みたいな、身も蓋も無い返事がかえってきて、唖然としたことがあります。
「そんなんでいいの!! ていうか、それ単に、あなたの欲望では?」という・・
まあ、この中国人は広東省の農村出身の人だったので余計にそうだったのかもしれませんが、ただ、この人が特別というわけでもなく、中国人というのはどの人も単純明快というか、ある種の凡庸さみたいなものを持っていると思います。
日本人のほうが、考え方としては、結構、尖っている部分を持っている人が多い気がするんですね。少なくともそんな単純ではない気がします。
あと、TVとか見てても、チャンネル数は多いですが、NHKの教養番組をさらに退屈にしたような、あくびのでそうな番組しかない感じですし。ずっと司会者、しゃべりずめとか。。。
ただ、こういう感覚は、日本人だけでもなくて、ある知り合いの中国人に言わせると、中国のTVは、そんなに面白いものではないようです。その人は、日本のバラエティ番組がお好きのようですが、そういうノリに慣れてしまうと、余計にそう感じてしまうでしょうね。
やはり、中国は、政治体制が社会主義で、小さい頃からの教育のせいでそうなっているのかもしれません。
あと、ただでさえ民族や言語が多いので、それを一つに束ねるためには、逆に、個々人の価値観などは単純くらいでちょうどいいのかもしれません。
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