中国にいると、日本といろいろ違いをみつけては、つい、あれこれ考察してしまうのですが、例えば、学校の制服(校服/しゃおふー)なんかも、その一つですね。
というのも、中国では、小学生から高校生まで、皆、同じような形と色のジャージ(运动衫/スポーツウェア)を着用して通学しているからです。
基本的に、どの学校も同じような感じのデザイン、色で、学年、男女共通、サイズだけ違うようです。
しかし、そもそも「なぜジャージ」なんでしょうか?
確かに、ジャージは、機能的で動きやすいし、いちいち服装を気にする必要もないので、思春期の子供が、変に色気ずいたりせず?、学業に専念できる点ではいいのかなと思いますが、
ちょっとネットで調べてみましたところ、以下のようなものがありましたので、少し紹介してみましょう。
1 ジェンダーフリーである
ある記事によれば、一つは、ジャージは、ジェンダーフリーであるため、男女わけ隔てなく着れるからということです。中国の学校というのは、基本的に男女共学なので、ジャージが受け入れられやすいということです。
2 コスパがいい
次に、ジャージは、比較的簡単に作ることができるし、大量生産でさらに価格がやすくなり、コスパがいいとのことです。まあ、これは確かにそうでしょうね。
3 学生は運動も必要
学生は勉強だけでなく運動も必要。その点、ジャージは運動にも便利で、体育の授業で、いちいち着替える必要もないからということです。ただ、自分が聞いた話では、中国の学校では、英数などの主要教科の勉強に偏っていて、体育など実技科目は主要教科の合間に頭を休める程度らしいのですが・・・
(参考) 中国式的校服,为何大多都是以运动款为主?
以上、何かわかったような、わからないような理由ばかりですが、自分は、中国には、私学というのが殆どないからというのも、あるのではないかと思っています。
ほとんどが公立なので、各学校が独自の制服を作って、特色を出す必要性もないというのがあるのではないでしょうか。学生の入学理由として「あの学校の制服を来てみたい」というのもあるらしいですが(特に女子)、そんな必要性がないというか。
ただ、「それなら私服でもいいんじゃない?」ともいえますが、そこは、制服ビジネスというのは、結構、旨味のある商売なのかもしれません。なんでも商売にしてしまう中国人ですから、そんな美味しいビジネスを手放すはずがないかと・・(知らんけど)
ちなみに、この中国のジャージですが、書店とかに行くと、文具用品の隣あたりに、平積みにして売られてたりします。
ただ、このジャージですが、機能的、コスパ的に優れてはいますが、いかんせん、ファッション性ゼロですので、子供の頃はいいのかもしれませんが、高校生くらいともなると、さすがに受けが悪いようで、特に女子あたりからは「很丑!(ださすぎ)」という評判もあるようです。
中国女生校服缺少萌要素(中国の女性の制服は萌要素が少ない。)
あと、見た目もそうですが、機能的で動きやすいということは、反面、所作がだらしなくなってしまうというのもあるかもしれません。中国人の女性で、大股開いたり、あぐらかいたりが平気なのも、こういう環境で育ってきたことも関係ないとはいいきれないでしょう。
まあ、とにかく、見た目というものをほとんど考えず、実質を重視する中国らしいとは思いますね。
関係ないですが、4-5年前ぐらいからと思いますが、街を歩いていると、たまに、日本の女子校生風の制服を来た女性が歩いているのに遭遇することがあり、日本人としては、ちょっとドキリとしてしまいます。ただ、ちょっと着こなしが微妙なところが、中国らしいところでもありますが。
たぶん、ネット通販とかで売られているのだと思いますが、日本の制服が一種のファッションとして、取り入れられているというのは面白い現象ですね。
コメント