寝そべり族(躺平族/たんぴんずー)という言葉をよく耳にするようになりました。
恋愛しない、結婚しない、子供産まない、家を買わない、消費しない・・・という中国の若い世代のことらしいですが「どっかの国で聞いたような・・」と感じるのは、自分だけではないでしょう。
まあ、気持ちはわからなくもありません。人間、頑張っても意味がないのであれば、寝そべりたくもなります。最近では、ねそべるを超えて、どうにでもなれ(擺爛/ばいらん)なる言葉もあるようです。
自分の知り合いの中国人に聞いても、中国の景気は、やはり相当に悪いようで、リストラが非常に多いようです。(在深圳被裁员的人很多)
大学を卒業した途端に、失業とかもあたりまえ(一毕业就失业)で、いわゆる「大学はでたけれど」状態になってしまっているようです。
学歴に見合う職位は少なく、かといって起業でもといったところで、昔に比べると、発展的空間はかなり少ない。
にもかわらず、そういう変化がわからない「親世代」は、ゴリゴリの旧世代の価値観を下の世代に押し付けてくるわけで、それに対する、一種の反抗といったところでしょう。
こういう、就職氷河期みたいな状況が何年も続くと、大学は出たけれど的な高学歴プアが社会に溢れかえって、階層が固定化されて、日本のロスジェネ世代みたいになりかねないし、後々、世代間格差みたいな問題も出てくるかもしれません。
中国も、日本の後追いで、そういう段階に入ってきたのでしょう。しかも、人口が人口だけに、規模も桁違いです。
ちなみに、中国では、世代を自分が生まれた年代を基準にして、「80後(ばあーりんほう)」「90後(じうりんほう)」という風に、数字で呼ぶことが多いです。
ちなみに、自分は1960年代生まれなので「60後」になりますが、こっちにいると、もう年寄り扱いというか、電車の中で、周囲を見渡してみても、自分より年長がほとんどいないのは悲しいところですね。
深センの平均年齢が、30歳ちょいらしいので、まあ、仕方ないのかなと思いますが・・・
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