春節が明けましたが、深センの街は、例年とは全く違う様子を呈しています。
例年、春節が明けると、どんどん人が増えてくるのですが、今年は、その気配がありません。
ゴーストタウンとまでは言わないですが、街中は、閑散として人通りが少ないので、道端の乞食が、いやがうえにも目立ってしまっています。
知り合いの中国人に聞いても、移動はおろか、自宅から一歩もでていないようです。
「〇〇さんも、外に出ないほうがいいですよ。」と注意されましたが、そうはいっても、日常食べるものを調達しなければ、生きていけないので、必要最小限に、スーパーに行っています。
また、生徒も講師も身動きが取れないので、今週も仕事にならず、このままの状態が続くと本当に困ります。
それはそうと、中国全土の感染者数、日本の感染者数というのは、ニュースで取り上げられていますが、広東省、深センの新型肺炎の感染者数は、どうなっているのか?
以下、ちょっと調べてみました。
写真:ウォルマートの前にて、体温を測るために行列する人
広東省・深センの新型コロナウィルスの感染者数
参考にしたのは、「微医(ウィードクター)」という、ウィーチャット「微信」上の、無料オンライン受診サービスアプリです。
もし中国で、新型肺炎にかかったかなと思ったら、病院に行く前に、こういったアプリで、専門の医師に相談することができるということです。利用者は、病院の受付で待たされることがなく、受診者間の感染リスクを避けられるメリットがあり、これ以外にも、いくつかアプリがあるようです。
中国全体の概況
まずは、中国全体(香港、マカオ、台湾含む)の感染者数等の概況は、以下のようになっています。(2月10日現在)
死者数は増えていますが、治癒している数も増えているのが、救いではあります。ただ、治癒しても再感染しているという事例もあるようですので、何をもって治癒とするのかはわかりません。
確診 40235名(いわゆる感染者数)
疑似 23589名(感染者と疑わしい事例)
死亡 909名
治癒 3283名
中国国内の感染者数(省別)
次に、各省別にみていくと、上位はこんな感じ。
広東省は、感染者1151名、死者1名、治癒145名(2月10日現在)と、感染者1000名を超えてきました。
広東省内の感染者数
次に、広東省の都市別の感染者数ですが、深センの感染者数368名、治癒名46名、死者0名(2月10日現在)となっています。
深センの人口はだいたい、1200-1300万人程度ですので
だいたい 360÷12,000,000=0.00003、 で0.003%
実際の感染者がどの程度いるかはしりませんが、多めに10倍と見積っても、0.03% となります。
現在のところ、割合的には、まだ微小ですが、微小だからといって、別に安全というつもりはありませんし、こういった感染は、指数関数的に爆発的に増えていく危険性があるので、警戒しすぎるくらいで、ちょうどいいと思います。
あくまでも現状は、こうだということです。
まとめ
今後、春節の帰省で、各地に散らばっていた中国人が、深センに戻ってきたときにどうなるか?ということがポイントになるかと思います。
ただ、現在、相当厳重に、市民の外出や集会を規制しているので、そんなに簡単には広がらないと思います。
現在、ネット上では、いろいろな情報が飛び交っていますが、知識を入れるのは、いいですが、見すぎると、何が本当に正しい情報なのか、わけがわからなくなってしまうので、注意したほうがいいだろうと思います。
新型コロナウィルス、海外の感染者数
日本その他、海外の新型肺炎の感染者数ですが、感染者4万人超、死者900人以上、治癒者3300人以上となりました。(2月10日現在)
2019-nCoV Global Cases by Johns Hopkins CSSE
データは、WHOその他の資料を、ジョンズホプキンス大学がまとめたもののようです。ページ下のリンクをクリックスすると、さらに詳細なデータも見れます。