本日、ちょっと、外を歩いてみましたが、少し、人が増えてきたような感じがします。
とはいっても、普段を100とすれば、まだ20-30%で、半分もいかない感じですが、心なしか、中国人の表情も、明るくなってきている気がします。
新型肺炎は、最近は日本に飛び火して、報道が加熱しているようですが、中国の方は、ぼちぼちではありますが、通常モードにもどりつつあるように思います。
以下、広東省、深センの新型肺炎の感染者数について、確認してみました。
写真:深セン東門のユニクロ(优衣库)は、まだ閉店中。
広東省、深センの新型コロナウィルスの感染者数(2月17日)
中国全体の概況
まずは、中国全体(香港、マカオ、台湾含む)の感染者数等の概況です。(2月17日現在、参考:「微医(ウィードクター)」)
確診 70639名(感染者数)
疑似 7264名(感染者と疑わしい事例)
死亡 1772名
治癒 11022名
感染者数は、7万人に到達、しかし、治癒している数も1万人を超えてきています。
感染者数と感染者と疑わしい事例
「感染者数」(赤)と「感染者と疑わしい事例」(橙)です。一時期、三万人近くいた「感染者と疑わしい事例」が、感染者として確定していくにつれ、少なくなっています。
死亡者数と治癒した数
死亡者数(黒)と治癒した数(緑)です。
中国国内の感染者数(省別)
次に、各省別です。
広東省は、感染者1322名、死者4名、治癒481名(2月17日現在)と、感染者数は、湖北省につぐ規模になっています。
ただ、治癒者が感染者の3分の1以上になっており、これはいい材料といえそうです。
広東省内の感染者数
次に、広東省の都市別の感染者数.
深センの 感染者数415名、治癒名131名、死者2名(2月17日現在)。
こちらも、治癒者が感染者の3分の1を超えてきています。
まとめ
途中で、認定基準が変わったこともあり、感染者数が、大幅に増えたりもしましたが、同時に、治癒者も増えてきています。
まだまだ、楽観できる段階ではありませんが、感染者と治癒者の数が逆転しだすと、いよいよ、本格的な回復局面に動き出すかもしれません。(中国の医師「鐘南山」氏も、もしかしたらピークは、2月になる可能性もあると言っています。)
思うのですが、確かに中国は、初期の隠蔽で、対応が出遅れてしまった感じはありますが、その後は、都市封鎖などかなり強引な手をうって、迅速に対応している気がします。
学校の授業も、オンラインで再開するみたいですし。
何でもそうですが、中国というのは、政策が実行にうつされるのが、恐ろしく早いです。国家の休日変更とかでも、一週間前とかに決めて、即実行したりしますし。
とても、16億人もいる国とは思えないです。学級委員会並の早さですね。
写真:薬局の様子。門前にバリケードを張って、営業中。マスクはまだ、置いてない。
新型コロナウィルス、海外の感染者数
日本その他、海外の新型肺炎の感染者数ですが、感染者7万人超、死者1700人以上、治癒者11000人以上となりました。(2月17日現在)
2019-nCoV Global Cases by Johns Hopkins CSSE
ダイヤモンド・プリンセス号をはじめ、屋形船など、船で濃厚に接触した人から、感染が広がりを見せ始めています。
今後、どのように封じ込めていくのか、日本の対応に注目したいです。
中国では、そうあって欲しい理想を表すために統計や数字が駆使されますからね。
感染者の数も、治癒した患者の数も、事実ではなく理想を反映したものだと思います。
深圳でも感染拡大のペースが収まったのではなく、そろそろ工場を再開させないと
経済が停止したまま中国共産党政権が危機を迎えるため、感染した工員が含まれる
リスクを承知した上で、見切り発車的に再開させたと見るのが妥当ではと考えます。
したがって、今後は再開させた工場のなかで感染が拡大するという展開になります。
政策に移すスピードが速いことは見習いたいところですが、事態を沈静化させたい、
少なくとも「沈静化した」というシナリオで世界にアピールしたい習政権としては、
ミェンツのために傾国の綱渡りを続けている、というのが中国の現状なのでしょう。
かんたんに予見できることですが、本格的な感染爆発はむしろ、これから始まります。