座り読み天国 中国の本屋さん
日本にいるときは、本屋めぐりは好きだったが、中国に来て以来、すっかり、本屋へ行かなくなってしまった。まあ、日本語の本が、ないから、行っても面白くもなんともないのであるが、たまには、中国人の様子を観察してみるのも面白い。
深センの書城(シュー・チャン/大書店のこと)は、休日ともなれば、とにかく活字に飢えた人間で、あふれかえっている。(単に涼しいということもあるのかもしれないが)中でも特に目を引くのが、立ち読みならぬ座り読みをする人々。
昨今、日本でも最近、若者の間で地面にベターと座っている子供らを見ることが多いが、
ここではああいう感じではなく周りの風景に溶け込んでごく自然に見えるから不思議である。
まずは下の写真をご覧いただきたい。この食い入るようなまなざし。
二宮金次郎もびっくりである。
椅子はあるにはあるが、ごく少数、とくれば利用できるものは、なんでも利用して座るのが中国の流儀。
これは本を入れるケースをイス代わりにして座る人達。
さらにイス代わりがなければこうなります。 女だって、ナリフリ構ってられません。
さらに、下のように横着をかます人達も。
手前の女性、なんと本の上に腰掛けてます。後ろの女性は本棚を巧みに利用。
ひきこもり系も登場。
さて、このような通路からあぶれた人間はどこに行くかと言えばここに居ました。
階段の段差を巧みに利用する輩たち。
さて、ところ変わって、今度は子供のコーナーに足を運んでみることに。その中でも、ひときわの人だかりができているのが、予想通り漫画コーナー。
子供たちがご熱心に読んでいるのは、ほとんどが日本の漫画かローカル系の漫画、あとは科学系図鑑など、図や写真がふんだんに使われているもののようである。婆ちゃんもお孫さんのお付き合いでしょうか。
こやつらも、上からのぞいてみると、読んでいるのはやはり漫画。
こちらは、親子で仲良く本を選んでおります。
ドラえもん学習はすっかり、中国の子供たちにも定着しているようです。
アルプスの少女、ハイジの英語版が店内に流れております。
英語のお勉強もアニメでする時代ですかね。
子供の頃、座って漫画を読んでいると、本屋の店員から「立って読んでくださいね。」とにこやかな口調で注意をしてくれる本屋さんがあった。何だかとがめられているのか、親切で言われているのか分からないこそばゆい感覚があったが、日本にもまだそういう、立ち読みが自由にできる、ゆるい本屋さんがあった時代である。案の定、近くの大学生とかで、常に一杯だったわけだが、それでも一応、座り読みお断りというルールはある。
しかし、この中国の本屋というのは、本当に何でもアリで、管理がいい加減なのか、太っ腹なのか分からない。とにかく、金がないけど暇はいっぱいある座り読み族にとっては天国のような場所には相違ないであろう。
深圳書城へのアクセス
深圳書城は、上記の羅湖店の他、少年宮、南山海雅百貨の向かいなどにある。特に、少年宮(中心書城)は大きく、中国でも最大規模。
深圳書城(羅湖)
深圳書城(少年宮)
深圳書城(南山)
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