華強北2007~中国の電子街を行く
深圳というのは、アイフォーンの工場をはじめとして、電子部品の工場が非常に多い。したって、パソコンや携帯電話の部品を扱う店も非常に多く、中でも、華強北は、そういう類の店が集中していて、別名中国の秋葉原とも言われ、メッカのような場所になっている。
しかし、今の秋葉原は、コスプレ喫茶だの、アニオタ専門店だの、お宅義用達街になってしまった感があるが、こちらは純粋な意味での電子街のようである。
以下は、2007年に華強北に行った時の記録である。
中国の秋葉原 華強北
今回訪問したのは、赛格広場(SEGプラザ)と言われる、華強北の十字路の北東角にある八角形のビル。高層ビルが多い深センの中にあってもひときわ高く(高さ355m)この周辺のランドマークとなっている。
このビルの中の1~8階までが、いわゆる電子市場(電子城)で、パソコン、携帯電話といったデジタル製品の聖地となっているようである。
以下、早速、中をのぞいてみよう。
一階ホールの風景 アリの巣のような
1階ホールへ入ると、吹き抜けの薄暗いフロアの中に、たたみ2畳分くらいの小さなブースが、無数に並んでおり、圧倒される。しかし、これだけ広い空間があるのだから、もう少し大き目のブースを作って、すっきりとした空間になってもよさそうなものであるが、全部、小さな画一的なブースで分けられ、おまけに、ごちゃごちゃ、雑然としている。とにかく入れ物が広かろうが狭かろうが、空間を細かく分け、アリの巣のようにしてしまうのが彼らのやり方らしい。
1~8階までエレベーターで行き来できる。すべてパソコンとその周辺機器の店の模様。
かなりの混雑で、インド系とかアフリカ系の商人っぽい外国人の姿も見かける。
各階の様子。ブース、商品、人、広告によって空間が埋めつくされている。すべてパソコンの部品専門店のようだが、店が多すぎて、どこに何があるのか、判然としない。
パソコンやデジカメショップの通路。迷路のようで方向感覚がつかめない。火事になったらどうするんだろうか。NIKON、FUJIFILM、SONYなどの日系ブランドの名前が見えるが、別に企業の特約店でも何でもないだろう。
ソニーのバイオを売っているコーナー。「こんなもん撮ってどうするんだ」という怪訝そうな顔で、こちらをにらんでいる店員のお姉さん。
このあたりのブースの住人であるが、仕事をバリバリやっているという感じのは皆無で、だいたい、皆、ブースの中で暇そうにしている。この店では、店員が食事中。お昼ともなると、周辺の定食屋から注文をとって、カウンターで食うのが中国流。
HITACHIのブースの中で、暇そうに、カウンターで寝そべる女性。
さて、完成したパソコンをそのまま売っている店もあるが、やはり、こういうところのメインは、パーツ売りなのだろう。上は基盤屋さん。パソコンの基盤が展示されている。
CDやDVDの原版を売っている店。カウンター越しに、2人の女性が商談中。左の店員と思しき女性と電卓をたたきあっている。あっちこっちで、こういう光景が繰り広げられている。中国語なので、はっきりとはわからないが、個人で何か買いに来ているというより、業者が買い付けにきているようだ。
この後、サイバーショットを片手に、パシャパシャやっていたら、警備員に注意をされた。
撮影するなということらしい。まあ、ここらが潮時というところかもしれない。
全体的な印象としては、自分のような個人の素人が、パソコンや携帯電話を買いに来る場所ではなく、プロの業者が、買い付けに来るような感じの場所といえる。個人用の店は、華強北の別の場所に「順電」とか、普通の量販店もあるので、そちらに行けばいいだろう。もっとも、最近では、ネットで購入したほうが、早いかもしれないが・・・・・
華強北・赛格広場 場所
今回、訪問した華強北の赛格広場は、地下鉄一号線「華強路」下車してすぐです。