HSBC香港上水支店で銀行口座を作ってみた
せっかく、香港(あるいは深セン)にいるのでしたら、HSBCに口座を開設してみるのも、よいかと思います。
ちなみに、私事で恐縮ですが、2008年暮れ、リーマンショックさめやらぬ中、香港へ出かけてHSBCへ行って口座を開きました。開設したのは、有名なセントラルの本店ではなく、中国から最も近い上水(シャンスイ)駅前の支店です。
実は、最初、本店に行きましたが、あっさりと門前払いされました。何か必要なものがあるようなんですが、早口の英語だったので何が駄目なのかよくわからず、しょうがないので、深センから一番近い上水支店で、口座をつくりに行ったのですが、こちらでは結構、あっさりとつくれました。
HSBC香港 口座の開設は、英語か中国語で
自分は、一人で行きましたが、HSBCの職員は当然、日本語は出来ないので、英語か中国語(普通話か広東語)ができないと意思の疎通が難しいでしょう。両方とも自信が無いという方は、中国人の知り合いについていって、もらったほうがいいと思います。
あと必要なものは、パスポートと住所が確認が出来るものということで、自分は、住所確認に、賃貸契約書をもっていきました。職員は、賃貸契約書の全部をコピーしていたようです。
その時は、とりあえず、適当にお金を入れて、とりあえずスマートバンデージ口座(現HSBC ONE)を作りました。口座のグレードアップは、特に言わなくとも、その基準値を上回れば、なんらかの機会に向こうから勧めてくるはずです。
また、余談ですが、香港人職員が、中国語で自分の住所等を入力するとき、結構、苦労してたようです。彼らは、普通話のピンイン入力が苦手なようで、自分が教えてあげるという始末。基本的に香港人は、普通話は話すことはできますが、普通話のピンインを覚えているわけではないようです。
あと、安全装置(セキュリティデバイス)は、後日、郵送されてきました。コレがないとログインできません。
HSBC香港 口座の種類
2020年、HSBCの口座の種類は、以前の「パーソナルインテグレーテッド」と「アドバンス」が統合されて、新たに「HSBC One」という、種類がつくられました。
「HSBC One」では、最低預け入れ金額を下回ったときに発生する口座維持手数料が免除されるようです。
口座の種類 | 預金平均残高 | 口座維持手数料 |
HSBC One(旧 personal intergratedとAdvance) | ||
HSBC Premire | 100万HKドル | HK$120/月 |
HSBC JADE | 800万HKドル | HK$380/月 |
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ユーザーネーム
パスワード(暗証番号)
セキュリティコード
セキュリティコードは、安全装置(セキュリティーデバイス、写真)を使ってだす、ワンタイムパスワードのことです。
またセキュリティ上、同じページを開きっぱなしにしておくと、5分ぐらいもすると、自動的にアクセスできないようになっています。結構、早いです。
表記は英語と中国語(簡体字、繁体字)の三種類で表記可能となっています。
マルチカレンシー口座
マルチカレンシー口座なので、米ドル、日本円、ユーロ、何でも購入することが出来ます。よく香港人が窓口で、日本円を持ち込んでたりするのを見かけますが、香港人にとってはそれが普通なんでしょう。
ちなみにHKドルの普通預金は、ほとんど利息はつきませんが、米ドルとほぼ固定しておりますので、為替リスク無しに、米ドル建ての金融商品にも投資できます。
投資するには?
投資については、通常の口座とは別に、投資用口座を別途、作らなくてはならません。中国株(香港株)、米国株などの投資口座を作ることができます。
中国株については、香港市場に上場しているすべての銘柄について購入が可能。香港で投資をするメリットとしては、キャピタルゲイン課税が原則ゼロということがあるかと思います。これは非常に大きいです。
ただ、香港HSBCは手数料が高いので、頻繁に売買をするような人は、香港にあるローカルの証券会社に新たに口座を開いてみるのも手だと思います。逆に、そんなに頻繁に売買しない人であればHSBCで十分と思います。
米国株に投資する場合は、別途、申請が必要となります。
あと、各種ファンド、金、保険など購入できるようになっています。
日本在住者がHSBCで口座を作るには??
日本から最も近いオフショアとしてHSBC香港は常に注目されており、わざわざツアーを組んで口座を作りに来る人までいるようですが、年々、基準が難しくなっているという話で、基本的には、英語か中国語(普通話か広東語)が、できたほうがいいということはいうまでもありません。
また、2019年現在、日本在住者が、香港での銀行口座開設は、とても難しい状況のようです。
あと、よく耳にするのは、折角、口座を作ったのはいいが、作りっぱなしで、口座維持手数料を引かれたりしているうちに、クローズされてしまうというパターンでしょうか。これでは何の為に、香港まで行って、高い仲介手数料を支払ってまで銀行口座を作っているのかわけがわかりません。(はっきり言って、口座を作るだけで、業者に20-30万円も支払うのは、馬鹿馬鹿しいです。)
結局、何の為に、HSBCで口座を作るのかということを、明確にしてから、香港まで来るべきだと思います。
HSBC上水支店の地図
HSBC上水支店ですが、MTR上水駅、紅ハム寄りの改札口を出て左手の「上水中心」のビルを中に進んでいって、ホールのようなところを地階に下りたところにあります。この並びに、「東亜銀行」「スタンダードチャーター銀行」などが並んでいます。
HSBC以外の銀行
恒生銀行(ハンセンバンク)
別に、香港に銀行口座を作りたいだけなのであれば、HSBCにこだわらなくてもいいのではないでしょうか。
香港人がよく利用しているものとして、以下のような銀行があるので、HSBCが駄目だった場合、チャレンジしてみてもいいと思います。
〇スタンダードチャータード
〇恒生銀行(ハンセンバンク)
〇東亜銀行
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