香港北角ノースポイント界隈
テレサテン(鄧麗君)
香港デモの跡地を見たついでに、ちょっと下町風情のあるところへ行ってみたいということで、香港島の北角へ。(写真を新しくしました)
地下鉄「北角」駅から歩いてみる
出発は、北角(ノースポイント)地下鉄駅出口
とりあえず、市場がありそうなところに向かって歩いてみる。
この日はクリスマスで休日ということもあって、インドネシア人のアマ(阿妈)さん?を街で、よく見かける。
駅から歩くこと、2-3分で糖水道という道に到着。
糖水道を曲がると、通り沿いが商店街になっている。
「春秧街」というこの道は、いかにも香港的な雰囲気にみちあふれてます。
春秧街に到着
以下、ストリートビュー
以下、いくつか店舗をご紹介。まずは果物屋。
色鮮やかなフルーツが、所狭しと置かれています。
イロトリドリ
まあそれはいいんですが、このあたりの果物屋の並べ方のこだわり感、半端ありません。
富士りんご、台湾のスターフルーツなどが、お仏壇の供え物のごとく律儀に並んでおります。しかも、花壇のように、しっかりと区画整理されて。
並べ方にも、店主の性格が現れてしまうようです。
一方、下の果物屋は、日本から柿、台湾からは石榴、韓国から梨と、全部輸入物です。(中国産は無し)発泡スチロールにマジックで律儀に値段が書いてあります。
赤い電灯、赤い袋、赤いバケツとまっかっか。
次は、肉屋さん。こちらでは道端で肉を売ってます。
日本ではありえない光景ですが、中華圏では一般的です。
黄色の横断幕には、しっかりと、肉の出自を記しています。
「本店售卖之鲜肉来自香港政府持牌屠房」
(本店舗で購入している肉は、香港政府の屠畜場より購入しています。)
ウチの肉は政府のお墨付きだから安全ですよと。まあ、これが一番大切ですね。
毎斤(500グラム)18$(約270円)の値札。(1HKD=15円)
$、元と表示はいろいろですが、要するに香港ドルのことです。
お昼時なので、店員も適当に昼食をとってます。人目をはばからず食べるのが香港スタイル。
魚屋さんでは、業者っぽい男性が買い物をしております。
「和合淡水魚」この辺の魚は淡水魚なんですかね。
乾物屋さんは、となりの店が気になるのか、ちらちらと様子眺め。
写真をとっていると、突然、こんなのが進入してきたり
入庫中。ここが、トラムの基点の一つとなっているようです。
別のマーケットへ
こんどは、糖水道を挟んで、近くのウェットマーケットへ足を延ばす。
「渣華道行政大厦」という行政庁舎の1-3階が、いわゆる公設市場(ウェットマーケット)で、香港では、どこでも、こういった感じのようです。
まずは一階。(というか地階というのかな、香港だと)
狭い通路の両側に、魚屋と肉屋が、ハーモニカのごとく、ひしめきあっております。優柔不断な人間だと、目移りしてしまいそう。
ある魚屋で、近所の奥さんが海老を買ってます。売上げがたつと、親父の頭も輝きが増します。
海老、魚、烏賊、新鮮な魚介類が、氷の上に。
貝類もざっくりとこのとおり。
貝が呼吸しやすいように?底の浅い容器に入ってます。
ホタテ1只20元(「只」は一匹)斤は500グラム
こっちの魚屋さんでは、底の浅い、発泡スチロールに、チューブでエアを入れて、しっかりと魚の鮮度を保っております。魚が腹を出してプカプカと浮かんで・・・なんてことはあり得ません。
こちらは、店の親父が魚を解体中。魚を開きの状態にして、新鮮さをアピールしてます。
「純正鮫魚肉毎斤28元」純正の鮫(サメ)の肉、500グラム28香港ドル(420円)というのが見えます。
奥の籠は、もちろん田鶏(蛙)です。
次は二階。
二階は八百屋さんが中心。一階の空気感(やはり、刃物で生き物を扱う商売は凄みがあります。)とはうって変わって、ゆったりした空気感が漂っています。
八百屋さんは、肉、魚屋と違って、例の赤い傘のついた蛍光灯ではなく、普通の白色蛍光灯を使用してます。やはり、扱うモノによって、蛍光灯の種類も変わってくるようです。
でも「銀川」って、確か中国内陸の都市(回族地区?)。そんな遠いところから仕入れなくとも、広東省にいくらでもありそうなもんですが・・・
たらいの中につけて野菜を切って、たらいの中につけてます。業務用かな。
最後に、エレベーターで3階へ。
マーケットの一番上は、フードコートと相場が決まっているようです。
昼時とあって、近所のおっちゃんらが、飯食ったり、だべったりしている。何か食べていこうかなと思ったけど、完全にローカルの雰囲気で、さすがに、これではちょっと近寄りがたい。
あとは、外の様子を少々。鹿児島。日本料理屋?あるいは茶餐厅?
香港では、こういった議員の写真をあちこちでみかけます。これは大陸側から来ると、新鮮です。
メイド斡旋業者の広告。道理で、あちこちにインドネシア人を見かけるわけです。
粤剧(広東オペラ)の劇場も
そうこうしているうちに、地下鉄の駅付近まで戻ってきた。
ふと見上げると、テレサテン(鄧麗君)の看板が。何か、劇場か映画館のような感じ。
ロビーの様子。
ここは新光戯院大劇院というホールで、粤剧(広東オペラ)を中心に、催し物をやっている模様。どうも、年配者が行くところのようである。テレサテンは、シニア層を中心に、今だに根強い人気があるようだ。
それでは皆様、良いお年を!
鄧麗君-何日君再來(含日文)-KTV – YouTube
香港北角駅 ストリートビュー
香港北角・春映街界隈マップ
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