ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)と中国のカフェ市場について

ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)というのを、ご存知でしょうか。

日本では、ほとんど馴染みがないと思いますが、この数年で、中国で急速発展した新興カフェチェーン店で、「中国のスタバ」とも言われています。

中国全土に4500店舗以上あるらしく、コンビニより多いんじゃないかと思うくらいです。

で、そのラッキンなんですが、先日、初めて、利用しました。

なんか、今更感、半端ないわけですが、「今まで、何、しとったんや?」というと、

ここの注文方法が、スマホ上の専用アプリでしか注文を受け付けないというシステムになっており(現金はもとより、店頭でのスマホ払いもNG?)

これは、自分のような、スマホリテラシー低い、日本人中年おっさんにとっては、超ハードルが高かったというわけです。(おまけに中国語だしね)

ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)と中国のカフェ市場について

ラッキンコーヒー 注文方法など、ざっくりと

というわけで、初回は、アイスラテ(氷拿鉄)を注文しましたが、定価25元のところを、初回5元でした。

値段設定の方は、最初だけ激安にして、二回目から、徐々に、値段を上げていくという、いかにも、中国人が好みそうな方式になってます。(出前アプリでもよくある)

あと、先程もいったように、スマホ上の専用アプリでしか注文を受け付けないという、独特のシステムを採用しています。

これは、接客もレジが必要ないので、スタッフは、ひたすらコーヒーを作ることだけに専念するできるというメリットがある反面、店頭での支払い客を逃してしまうデメリットもあります。

ただ、コーヒーを飲む客は、ほとんどが若い中国人なので、スマホ上での注文、支払いに抵抗がないということに加え、昨今のコロナ状況下では、販売員と客とは最低限のコミュニケーションが望ましいということを考えれば、メリットのほうが多いということなんでしょう。

ただ、スマホからの販売に限定するというのは、日本ではありえないシステムだと思いますが・・・。

注文の具体的な手順

具体的な、注文の手順は、以下の通りです。

  1.  店頭などにある、QRコードをスキャンして、アプリをインストールして登録。(認証がやや面倒)
  2.  アプリ上(写真)で注文して、微信等でお金を払う。
  3.  最寄りのラッキンコーヒーのカウンターで、自分の受取り番号を確認して持っていく。(店員が確認すらしないことも多い)

以上。注文してから、受け取るまで5分。

ラッキンコーヒーは、たまたま、自分の会社のビルの一階にあったので、爆速でした。

もっと、早く利用しとけば、よかったです。

 

ちなみに、味のほうも、割としっかりしていて、スタバ並かと思います。定価は、ざっくり料金表を見た感じでは、スタバと同じか、やや安いかなという感じでしょうか。

ただし、テイクアウトを主体としているせいか、ラッキンの店舗はどれも小さく、コンビニのイートインレベルで、じっくりとくつろぐには、向いていない感じです。

激化する中国のカフェ市場

元来、中国といえば、お茶というイメージで、コーヒーは苦手という人が多かったですが、この十年くらいで、カフェが、どんどん増え、若い人を中心に、日常的にコーヒーを飲む層が増えてきた感じがあります。

自分の会社のビルの下だけでも、ラッキンコーヒーをはじめ、スタバ(星巴克)、マック(麦当劳)、ファミマ(全家)、85度(台湾のベーカリー)など、コーヒーが飲める場所がひしめいています。

この一角に、新たに参入するのは、相当、難しいらしく、スタバもどきのカフェとか、あと「奈雪の茶」(写真)とかが開店したりしては、一年で撤退しています。

近年、消費者ニーズに応じて、サービスも多様化しており、中国人のリテラシーも上がっていますので、「ちょっと、スタバ風カフェを作ってみました」程度では、駄目のようです。

それでも、新規参入者が耐えないのは、まだコーヒー市場が拡大途中で、新たな需要が見込めるのと、あるいは、単純に、利益率が高いということがあるのかもしれません。

ちなみに、自分が中国に来た15年前は、コーヒー市場は、実にのんびりしたもので、スタバの他にカフェと呼べるようなものはほとんどなく、「上島珈琲」という喫茶店があるくらいでした。

上島珈琲」といっても、日本のUCCではなく、台湾系のパクリ喫茶店のことで、喫茶店の隣りから、マージャンの音が聞こえてくるという、いかにも中国的な喫茶店でした。(隣にマージャン部屋がある)その割に、値段は結構、高かったですが(30-40元)もう十年以上行ってないので、今は、どんな感じかは知りません。

 上島珈琲(2006年頃)

まあ、要するに、当時の中国人は、単純にコーヒーの味を知らなかったということですが、ラッキンコーヒーの急速な拡大も、そういった中国のコーヒー需要の拡大を背景に、急速に広がってきたと言えるでしょう。

ラッキンコーヒー  粉飾決算で上場廃止か

ちなみに、ラッキンコーヒーですが、NYナスダック市場に上場していましたが、最近、粉飾決済が発覚して、株価は大暴落して、結局、上場廃止の方向となったようです。

まあ、粉飾決済は、中国の市場では、よくあることですが、ことはアメリカの市場でのことなので、ここの粉飾がきっかけで、最近、米国市場で、外国籍企業(といっても実質は中国企業をターゲットにしているのは明らか)の上場基準の厳格化が始まっているようです。

それに伴い、ナスダックに上場している、いわゆる中国概念企業が、香港市場に回帰し始めています。

昨今、米中冷戦が顕著になってますが、こんなところにも、影響がでていますね。

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